急に涙がでてきた。
止まらない。

理由がわからない。
その時読んでいたのは雑誌の間にはさまれていたパンフレット。
記事が理由かとも思ったが、そうでもないらしい。

泣きたい事は沢山ある。はず。
でも泣かなかった。
否。
泣けなかった。

感情をあらわすのが苦手だ。
感情を表に出してはいけないと、そう育てられたのが大きいだろう。
感情をあらわすのは「いけない事」だとずっと思っていた。
いや。
悲しむべき事があるという事でさえ否定をされてきた。

ふと、このまえ人と交わした会話を思い出す。
関係があるようなないような。

「どうして結婚をしないのですか?」「Kooさん、結婚をした方がいいですよ」
いや、別に必要無いし
「肌が寂しくなる事、ありません?」
ぜんぜん

正直にいうとセックスは嫌いじゃない。
こういう、憂鬱な気分を忘れるには最高だろう。
でも、男とのそれは鬱陶しい。今は男の思考を笑って受け流せる気分じゃない。
女とのそれはパートナーを探すのが大変だし、後にトラブルのネタになりそうで憂鬱。
精神的な充実は公私共になされている。
私にとってセックスは単なる楽しみの一つでしかない。
ならば自家発電(爆)が一番という結論になってしまう。

どんな時でも、頼りたい、すがりたいと思える対象がいない事は不幸なのだろうか。
それを不幸と思わない事が不幸なのだろうか。

いずれにしても、終わっていると、自分で思う。