言葉‐3

>届かない言葉に、意味はない

ああ、そうかもしれない。
発せられた言葉の大半は届かないまま消えていく。

でも、それでもその言葉のなにかしらは、ほんのわずかの欠片か残影かは、誰かの心に残るのだ。
その言葉を受け止める気のない相手の心の中にも。

それがなにかを生み出す事は、今はないかもしれない。
けれども、発する事と発しない事と。
それはまったく同じではないのだ。
無駄ではない。
意味がなくはない。