疲れている時にはろくな事を考えない

さるさる日記の上部に表示されるバナー広告。
ここ最近、骨髄バンクの広告がしばしば表示されている。

「いのちを救えるのはあなたかも知れない」
「あなたのドナー登録を待っている人がいます」

いいね。
日本国民がみんなドナー登録をしてくれたら。そうしたら助かる命が増えるよね。それは絶対に。
だから、これは「いいこと」。
ドナー登録をする事も、している人も、すばらしい。
貴い事だよね。誰かの役に立つって事は。誰かの命を救えるって事は。
私にはできないけれど。

わかっている。そんなつもりはないってこと。
お前は役立たずだ。人の為になる事が出来ないやつだって事を私に思い知らせる為に、そういう広告を打っている訳じゃ無いって事。わかっている。

「一人でも多くの人を助ける為に、ドナー登録をお願いします」と。
あなたたちは自分の正しさをみじんとも疑わず、熱意のあるきらきらとした瞳で私に声をかけ。
そして私が断るのを聞いたら、きっととても申し訳なさそうな顔をするだろう。
「いいんですよ。気にしなくっても」と。

お願い。
あなたの健康さを私に見せつけないで。