声明を聴く

今日は国立劇場へ声明を聴きにいった。
高野山の声明 大曼荼羅供』

声明については知識としては知っていたが、実際に聴くのは初めて。
30人ばかりのお坊さまの合唱。
西洋音楽の絶対音階を叩きこまれた身には、音階から外れる天然のほら貝の音が時にむず痒かったけれど。
所作からなにから何もかも。非常に興味深く、時間はあっという間に過ぎた。

今回聴いた高野山の声明。
これは『南山進流声明』と称す真言の声明で、真言の声明の特徴は、はっきりとした動きにあるそうだ。(カタログによる)
比較して「優美」という京都大原の声明も、ぜひ聴いてみたいと思った。

それにしても、本来ならば宗教儀礼
聴衆が最後に拍手をするのは、はたして場にふさわしい行動なのか否か。
拍手をした者としなかった者とがいたが、聴衆自身がそれに戸惑っているのがみえて、それもまた興味深かった。

ちなみに私は拍手をしなかった派。