今日観た映画 『縞模様のパジャマの少年』

『縞模様のパジャマの少年』

ナチス・ドイツ下のベルリンで、軍人の父、ハウス・キーパー達に家事を手伝わせながら優雅に家を守る専業主婦の母、人形に囲まれた4才年上の姉と暮らす、8才の少年ブルーノ。
父の昇進に伴い友人達と離れ田舎に引っ越すが、その家の裏には縞模様のパジャマを着た奇妙な農民達がいた。
姉とブルーノには、立ち入る事も見る事も禁じられた農家。
そこに住む一人の少年、シュムールと仲良くなるブルーノ。

しかし、一見のどかな田舎は、だんだん奇妙な様相を見せていく。

人形を捨てて、ドイツ帝国とその闘争を賛美するポスターだらけになっていく、姉の部屋。
国策に反対する父親がいる事がわかった途端に前線に送られた、若い軍人。
だんだん荒れていく母。
シュムールについても、彼がユダヤ人である事。胸の番号は遊びではない事。裏にあるのは農家ではなく、強制収容所である事が、わかっていく。
そして「所長」と呼ばれる父…。

差別がそこにある事がわかっていながら、そこから目を背ける人達の話。
救われないラスト。
ディズニーも、こんな骨太の映画を作るんだ〜と、そこにも驚く。