悪意

ちゃんと起きられた。仕事も今日はちゃんとこなせた。楽しくこなせた。
クライアントがどう取ったかはわからないが、私にできる精一杯。

この前メールを出して一週間。返事が来なくて心配していたネット友だちZから返事が来た。
一応安心。でも、内容を読んで激怒。

Zはこのところ気持ちの沈みが激しく、病院に行ったところ心の病気と診断されたらしい。そこまでが前回のメールのお話。
今回のメールによると、その事を私達がよく行っていたビアンサイトのGの掲示板にも書き込んだところ、「貴女が悪い」と嫌がらせめいた匿名の手紙を貰ったらしい。
他にもそのサイトの中にある友人・恋人募集の掲示板に書き込んだところ、匿名の相手から「貴女を知っています」と彼女のオフラインの限られた友人しか知らないあだ名を挙げたあげく、「あなたの甘えた根性を叩き直してあげます」などとさんざん罵倒するメールを貰ったとか。
私のこれまで知った彼女の性格からいって、嘘は言っていないだろう。
だとしたら、なんて事。
「愚痴メールでごめんね」と彼女は謝るが、これは愚痴なんかじゃないでしょ。
立派なネット犯罪だよ。

ネット世界は顔を隠す事がとても容易で、ボタン一つで簡単に悪意を流してしまえる。
でも、こんなのに負けちゃいけない。
貴女が甘ったれの負け犬なんかじゃないのを私は知っている。
確かに貴女は迷路の中をさまよっていたけれど、でも貴女は自分からようやく抜け出そうとしていたじゃない。
しょせん私にとっては他人事でしかないからこんな事くらいしか言えないが、でも、私は貴女の味方です。それだけは言ってあげられる。
こんな雑音には耳を貸す事はないからね。

心の病気は目には見えない。
原因も一概には言えない。
何にせよ、「貴女がなんとかしなさい」とか「頑張りなさい」とか。
本人もどうにかしたいと思っていて、なのにどうにもしようがないのだから、そんな事を言っても無駄だし、かえって本人を追い詰める事にしかならないのだと。
そんな人の心をどうして知ろうとしないのだろうか。
今回の事でZが負った傷がどの程度のものなのか、わからない。
わからないが、でも、貴女のこれからの幸せを切に願う。