からっぽ

過去に得た知識を切り売りする自分を尊敬の眼差しで見る人々。
あなた達には縁遠い世界の専門的知識だから「すごい」と思うかもしれないけれど、私はそんなに大した事は言っていない。
すごいと思うとしたら、それはハッタリのせいで。
知らない事も知っているようなふりでごまかす事のできる自分。
虚像ばかりが一人歩き。
夢を売るのが私の仕事だから、それも仕事のうちだけれど。
中身のない風船のようだとよく思う。
どんなに大きくみえても、中身はからっぽ。空気だけ。