意見

微熱が続いていたのがここにきて立派な発熱になる。
季節の変わり目は要注意。
私の体力はこんなわずかな変化にも付いていけない。
毎度毎度体調を著しく悪くして、「ああ、そういえば去年も…」と思い出すのだ。

仕事には穴をあけられないので、5月末の試験対策講座を休む。
ますます合格から遠のいた。

「今もっている資格」を改めて問う電話がバイト先から入る。
行政指導があるらしい。
私の今の立場は「資格取得予定者」だ。おそらく業界でもまれな存在。
今回の試験に落ちたら…。バイト、クビかもしれない。
危機感がつのる。


ネット上での意見の表明。
ここ一ヶ月ほど心を乱していたBBSで再び白熱。
見ると疲れるがそれでも見てしまう。
私はもう二度と書き込むつもりは無い。
たった一度の体験だったが、もうあれでじゅうぶん。
二度と関わりたくは無いのが本音。

意見がない訳では無い。
意見を述べるのがイヤだったり、躊躇している訳では無い。
ただ、ネット上でのそれをしようとは思わない。
もう、ニ度と。

意見を述べるのならば自分の名の元にする。
自分の責任の元。
しかしネットではそれが出来ない。
正確には出来ない訳では無いが、もろもろの危険性を考慮すると匿名でせざるをえない。
匿名が可能な場であるが故に、匿名な大多数の人間の理性も知性も無い安直で無責任かつ感情的な反応が容易にくるが故にだ。
だから匿名で意見を出す。
匿名であるが故に、自分の意見も安直かつ無責任な暴言に取られても「仕方が無い」と済ますしかない。

そもそも反論と攻撃との境目も見えない。
反論=攻撃とみなされがちだ。
ここではきちんとした形での、理性的な意見の交換は望めない。
表面的な仲良しこよしのあたりさわりのない内輪褒めの世界に落ち着くか、そうでなければ攻撃の応酬になるか。
意見出しをしても、それに対する手ごたえが来ようがない。

自分の言質を歪んで取られた。
ただ一度の体験のその苦い事。
それに対して反論をする事もネットでは無理。

ネット上での意見の表明。
それに一体どれだけの重みがあるのか。
自分の名を背負っていない意見。その軽さ。
しかも、自分で自分に納得のいく発言ができない。
リアル世界で意見出しが仕事の私にとって、これは悪夢だ。