言葉‐2

言葉を発していて、悩む事もあるだろう。
この言葉を発し続けていていいのだろうか。正しい事をしていると言えるのだろうか。この言葉が誰かに届いているのだろうか…。

迷った時には考えろ。自分は何の為にどんな言葉を発したのか。

誰かに認めて欲しいから?肯定をして欲しいから?大したヤツだと誉めて欲しい?それとも励まして欲しかった?
そうならば勘違いもはなはだしい。今すぐ止めるべきだ。
その言葉で人を思うように動かしたかった?
だとしたら、一体自分を何様だと思っているのか。
自分の言葉が人の心に届いていない事が悲しいって?
わざわざ耳を傾けるほどの言葉を、お前は発していると言えるのか。

それでも。
考えて考えて、それでも言葉を発せずにはいられないのならば。それが譲れないのならば。

孤独に耐えて発し続けるしかないではないか。

報われる日が来るとは決して思ってはいけない。そんなものは期待してはいけない。
その言葉は何も生み出さないかもしれない。
そんな言葉を発する行為というのは、自己完結した自己満足の行為に過ぎないと思う。

いつか、その発した言葉の数々が、何かを生み出す瞬間があるかもしれない。
その瞬間に立ち会う事が出来た者は幸せだ。
そして、あるかないか今はわからないその瞬間に立ち会えるのは、孤独に耐えて自らと戦い続けた者だけだ。