おわりのはじまり

去年からお世話になっていたバイト先で、新規の依頼業務スタート。
この会社からの依頼を受けるのは、これで最後にしようと思う。
仕事がはじまる前から思っていたし、はじまってからも改めて思う。
社の体制が本当にいいかげんすぎる。
クライアントの反発を受けるのは表看板に立っている私なのだから、あんないいかげんな資料をクライアントに渡せというのは、困る。
いや、だから鈍いのか。
いい加減なものとはいえ社で用意したものがある以上、私には内容がそれと重なるものを作成してクライアントに配ることはできない。
口頭で禁止もされた。

しかたがない。
できる限りでベストをつくすしかない。
とにかくクライアントの事が一番。
依頼業務でもない、給料にもならない事を私がなすのは社の思惑にハマっているとは思うが、大金積んで自分の将来をこれに掛けているクライアント達が、このままでは可哀想だ。
とにかく、この短い時間だけ。
クライアントの事を思ってやるしかない。
その後は、知らない。
今後の事は知らない。
私はもうこの仕事はしないから。
誰かほかの人を探してくれ。