新年の膳

姉から、年末年始の予定を尋ねるメールが入った。
姉も私もサービス業。年末年始も仕事がある。
実家の両親二人を年末年始に二人っきりにしていたらさすがに気の毒なので、姉と私との間で時間をなるべくやりくりして、姉妹のどちらかが両親といられるようにしようという作戦だ。
彼女は今回は正月1日は休み。私は1日も仕事。
しかし、何とか31日の晩から1日の晩までの食事は、私と姉のどちらかが付いていていられるようだ。
全員揃うのは無理かもしれないが。

いたからといってどうという事でも無い。
偽りの仮面家族。
上っ面だけの家族団欒。
それでも、両親がそれで喜ぶのだから。

これまで仮にも愛情深く育ててもらったという恩。…私の望んだ姿でなかったにしても。
そして何より、私が彼等を愛しているという事実。