夢‐1

昨晩はよく眠れなかった。
切れ切れに目が覚め、切れ切れに色々な夢をみた。
覚えている夢も覚えていない夢もみな、血まみれで死に関するものばかりだった。

覚えている夢は3つ。
うち2つは登場人物は一緒なのに状況が異なる、パラレルな夢。
主人公は2人。
20才になるかならないかの年齢の青年Tと、幼少時から家庭の事情で別々に育ったTの兄。
この兄はTに対して精神的に強い影響力を持っている。

1つの夢では、Tの兄はTを精神的・肉体的に壊す事により支配しようという目的で、Tの家族(それは、兄にとっても肉親である)を全て殺害しながら、Tを追い詰めていく。
最終的にはTを自分だけの世界に閉じ込めるつもりで。
目が覚めた後にみたもう1つの夢は、登場人物は同じで、主人公達も、その境遇も同じ。
こちらの夢でもTの兄はTを支配しようとしているが、こちらではTに不本意な暴力的行為を行なわせる事によりTを精神的・肉体的に壊して支配しようとしている。
その目的の為にTを拉致し、自分がTに対して持つ影響力を行使し、Tの家族を全てTに殺害させることでTを追い詰めていく。
やはり、最終的にはTを自分だけの世界に閉じ込めるつもりで。