縁を切る

夢を見た。

夢の中で私は郵便を受け取っている。
それは何か…の証書で。
印刷されている文字によるとその証書の受取人には私が指名してあり、さらに額面40数万円の金額が印刷してあった。

証書を申し込んだのは実家の家族で。
ゆえに私はその証書を、「家族からの手切れ金」と認識した。

「これで全てが終わった」「ケリがついた」という、妙な安堵感と。
そして一抹の寂しさと。
あの気持ちを、一体どう説明したらいいのだろうか。

いろいろな感情が入り混じっていたが、心は穏やかで落ち着いていて。

あの時、ホッとしたのは事実だった。
事実だったのだ。