久しぶりの日記。
書く元気も書きたい事もなかった。

昨晩、短い時間に夢を見た。
目覚めの悪い悪夢。
執拗に出てきた、ホムンルクス。

それは身の丈60センチメートル程で肌の色は青白く、頭だけが大きく奇妙なバランスに見える生き物。
私は家の中にいて、外は嵐で。
彼は扉をノックする。
私は少し扉を開けて外の様子をうかがい、彼がいるのを見て扉を乱暴に閉める。

どういう経過でだかは覚えていないが、私は彼の死体を粉々に砕き。
そして地面に穴を掘って埋めたのだった。
それなのに。
何度そうしても、その度に彼は甦り。
そして扉を叩くのだ。

何度も何度も。
私が何処へ行ったとしても。
嵐の晩に彼は土の中から出てきて。
そして、私のいる家の扉を叩くのだ。