さようなら

仕事を途中で投げ出すのはいやだった。

もともとすぐに辞めるつもりで始めたバイトだが、それでも、満足がいく程度には仕事がこなせると、自分自身にも職場にも納得のいく結果を出してから。それから辞めるつもりだった。
妙な言い方かもしれないが、「惜しまれながら」。

でも。もう限界。
そこは私の場所じゃない。
どんな風に思われてもいい。
「合わなかった」
ただ、それだけの事。

そういう時には、互いに譲歩をすればいいだけの事なのだけれど。
逆をいえば、「互いに」譲歩をしないと成り立たない関係で。
私一人じゃだめだから。
だから。

ばいばい。