記録

時間がたち、ようやく書く気になれたので、書いておこうと思う。

02月20日
ネコが死んだ。
私に残された、唯一の家族。
私の二番目の娘。

突然吐き、様子がおかしくなった。
それをみた瞬間、「これで私は自由になれる」と思った。
『ネコがいるから死ぬ事ができない』
そんな私にとって、この娘は生きる理由であり、そして自由への道を阻む足枷でもあった。
生きる事に疲れた最近では、『この子さえいなければ』と考えた事もしばしばあった。
その為だろうか。
獣医科病院へ連れていく間もなく、死んでしまった。

きっと彼女には、私の気持ちが伝わったのだろう。
己の事しか考えなかった私の狭量な精神が、彼女を殺したのだ。
なのに、最後の瞬間まで私だけを見つめ、私を呼び、私の愛撫を待っていた彼女。
獣というものは、なんと単純な精神構造をしているのだろう。
哀れな。

彼女が居る事だけが、生きていく理由だった。
彼女を無くした以上、生きる理由はない。
ただ、彼女の死は予想より早すぎた。
今すぐ死ぬには準備ができていない。
どうしようかと、すぐ死のうか、まだ生きる道を探りつつ日を延ばすかと考えつつ、でも、生きられない理由、生きていけない理由ばかりが増えていく。

まだ死ねないのか。もう死にたいのに。
そんな事を一日中考えている。

これからどうするのか。
まだそれを決められてはいないが、身辺整理の一つとして、とりあえずクレジットカードの使用を停止した。
私が消えた後に、請求関連で問題が起こらないように。と。