今日は足が激しく痛んだ。足の指の痺れも相変わらず。
冬ならばともかくこの初夏の気候に足が痛むなど、これまでは無かった事。
それだけ悪化しているという事か。

覚悟を決めて杖を買った。
お年寄り向きの介護用品売り場。
買いに行ったのは大規模スーパーの中。
係の店員がいないような、客がセルフで選ぶ方式の売り場。
そこならばデパートで買うよりも廉価な商品があるから。
色々試した結果、私の身体と比べて2センチ程長過ぎるが、値段と重さを考えると妥当と思われた商品を購入。

その後、杖をつきながらあちこち歩いてみた。
やはり少し長過ぎるようで、時々杖が地面に突っかかって邪魔。
長さについてはそのうちどうにかする事にする。
それでも、杖が無いよりは有った方が足の痛みが軽減するし、楽。

たかが杖一本。
これがあるだけで、こんなにも楽になれるとは思わなかった。
こんな事ならば、もっと早くに買えばよかったな。と思うの半分。
これでとうとう、外見も障害者だな。というのも半分。
複雑。

障害者として見られる事には抵抗はない。
いや、この程度では障害認定はおりないから、私は障害者ではないけれど、言葉のあやとしてね。

足が動かないのは本当の事だ。
今はそれでもまだ使えるけれど、でもきっと何年かしたら歩行が困難になる。医師の見立てでは、だが。
もうずっとその事と向き合ってきたから、だから既に覚悟だか諦めだかが出来ているのかもしれない。

けれども仕事関係者に見られる事を私は恐れる。
身体が資本な仕事だ。
身体が自由に動かせない人間も、身体の弱い人間も、仕事には使えない。
おまけに足の事もその他の身体の事も、私は履歴書には一切書いていない。
立派な履歴書詐称だ。
限界かな。
まだ数年はこの身体を使うつもりだったけれど、もう、限界なのかもしれない。
それとも負けか?

まだ辞めたくない。
やりたい事、やらなくてはならない事は沢山ある。
私でなくてもやる人は沢山いるだろう。
けれども、私でなくては出来ない事、伝えられない事も確かにあるのだ。
今の私はそれを知っている。

辞めたくない。
まだ、負けたくない。
限界だなんて、認めたくは、ない。