唾棄されるべき精神

やはりどこかへ出かけようかと思う。
だけれども、どこへ行こうか。
ふと、遠方に住むMさんのところへ行こうかと思う。
いま体調がよくない様子だが、少しならば会えるだろうか。
そう思い電話をしてみる、が、繋がらない。電源が切ってある。

ただ、それだけの事なのに。
「もしかしたら私と話がしたくなくて、通話拒否の設定をしているのではないか」とか。
そんな余計なことばかり考えて。

何もかもに拒否をされている気がする。
この位で。
とても気持ちが弱っている。
この位で揺れ動くこの脆弱な精神は、いったい何だ?

わかっている。
肯定をされたことがなかったから。子供の頃から否定しかされた事がなかったから。
正しいのはいつも親や兄弟の言う事で。私はいつも正しくなかったから。
そうやって自分の意見を持たなかったのが、いまに影響をしている。

そんなことを考えながら。
また気分が下降気味。

自分が「被害者」なのはよくわかった。
それは認めよう。
しかし、いつまで「被害者」でい続けなければならないのだ?

やめたい。もう、やめたい。
でも、やめられない。まるでそれに執着をするかのように。
それしか頼るものがないかのように。

どうすればやめられるのだろうか。