無断転載〜「フレディ、常に心に」

無断転載

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「フレディ、常に心に」
クイーンのブライアン・メイ

2014年07月29日23時27分

 この“女王様”にひれ伏す者は数知れぬ。英ロックバンド、クイーンのことだ。鋭く繊細な妖声と半ば奇妙ないでたちを誇ったボーカルのフレディ・マーキュリーが逝った後も活動を続行。今回は気鋭の歌手アダム・ランバートを迎え、8月16、17日、ロックフェスティバル「サマーソニック」に出演、日本をしびれさせる。バンドを支えてきたギタリストのブライアン・メイは「今でもフレディを思わない日はない」と語る。
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 1973年、アルバム「戦慄(せんりつ)の王女」でデビュー。「ボヘミアン・ラプソディ」「伝説のチャンピオン」などをヒットさせた。音楽、ビジュアル両面でやたら目立っていたのはフレディ。91年に彼が没すると、暗黒時代が訪れた。
 「彼なしで活動できないと思った。でも多くの人がクイーンの曲を愛し、心に刻み込んでいるのに気付いた」。05年、ポール・ロジャースのボーカルで再開。09年までライブを続けた。
 アダムは09年、米オーディション番組「アメリカン・アイドル」で頭角を現した。歌唱力や声域は抜群。クイーン曲も十分聴かせる。ブライアンは「彼はすばらしい」と太鼓判を押す。
 ただ、待ち望まれるアルバム「クイーン・フォーエバー」も、フレディの残された声による未発表曲が話題だ。現在形の新作とはいえない。「新ボーカリストを入れてレコーディングするつもりは今はない。クイーンを一生続けるかどうかわからない」とブライアン。天文学博士でもあり、動物愛護にも情熱を持つだけに「1日24時間すべてをクイーンに集中できない。人生は一度きりだから」。
 今後、その時々でボーカリストを変え、ライブをするなら、クイーンはバンドというよりプロジェクトになっていくのではないか。そう聞くと、「とにかく、フレディのまねは誰もできないし、代わりを探す気もなかった。でも、アダムのような人材に巡り合うと、今までと違う感じでパフォーマンスできるかもと思って、ライブを展開したくなる。その意味では今が一番いい感触で、日本のライブは最高のショーになるよ」とかわした。
 「家族と同じで、僕が常に心にとめて生きているのがフレディ。だから、大切な国である日本に彼も連れて行く。フレディはステージのどこかで、僕らの演奏をうなずきながら聴いていてくれると思う」
 クイーン+アダム・ランバートアヴリル・ラヴィーンの出演は16日=大阪(舞洲特設会場)、1万3千円▽17日=東京(千葉・QVCマリンフィールドなど)、1万5500円。サマーソニック事務局(0180・993・030)。(米原範彦)


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フレディ…。